歴代スーパーマンを演じた俳優たちが教えてくれたこと

歴代スーパーマン

 Netflixで『バトマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』を視聴しました。感想としては、「とにかく暗い!」の一言に尽きますね。なぜ、バットマンといい、スーパーマンといい、最近のヒーローはこんなに”ダーク”色が強くなってしまったのでしょうか。
 時代とともに変わった歴代スーパーマンを振り替えながら、一緒に少し考えてみませんか。
 

歴代スーパーマンを演じた俳優たち

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Photo by: DC Comics 
 それにしても最近のヒーローは、なぜ「ヒーローだって辛いんだぞ」風な感じになってしまったのか、一応私なりに理解はしているつもりです。いつの時代もヒーロー像は、その時代の世相が色濃く反映されてきました。つまり、今のそれらはまさに今の21世紀を表現しているのでしょうね。これが現実なのかもしれません。
 ともあれ、時代によって変わってきたヒーロー像。その具体的な変化の様を、スーパーマンを演じてきた俳優にスポットを当ててみていこうと思います。

クリストファー・リーヴ

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Photo by: marianobayona.com
 私にとってスーパーマンはやはりこの人、クリスファー・リーヴです。もう亡くなられましたが、まるで漫画からそのまま出てきたのではないかと思うほど、クラーク・ケントのイメージにピッタリの方でしたね。
 スーパーマンを観ていた頃はまだ子供だったからなのかもしれませんが、悩んだりもがいたりというようなマイナスの姿をみたことがありません。清廉潔白でまっすぐなヒーローで、苦戦しても最後には必ず勝つ時代でした。

▼ソフトな飛行シーンに注目!

 この時代のスーパーマンをみて未だに感心するのは、スーパーマンの柔らかい離着陸です。特に着地する際はふわっと降りてくる感じに、子供ながら感動していた記憶があります。実はこれ、当時のハリウッドでは珍しいワイヤーによる演出だったそうで、出演陣は本当に宙を浮いていたらしいですね。どうりでリアルなわけだ〜。

<出演した作品>
『スーパーマン』(1978年)
『スーパーマンII』(1980年)
『スーパーマンIII』(1983年)
『スーパーガール』(1984年)
『スーパーマンIV』(1987年)

ディーン・ケイン

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Photo by: superfrank-collection
ご存知ドラマシリーズのスーパーマン。この顔立ち、何か馴染み深いと思いませんか。それもそのはず。スーパーマンを演じたディーン・ケインは、本名をディーン・ジョージ・タナカといって日系3世なんです。ちなみに、このときのロイス役は後に『デスパレートな妻たちに』にスーザン・メイヤー役でレギュラー出演するテリー・ハッチャーでした。
ディーン・ケインは現在ドラマ『スーパーガール』のお父さん役として出演中です。

こちらも映画よりも低予算とはいえ、もてるだけの技術を駆使したシーンを作っていました。

<出演した作品>
ドラマ『新スーパーマン』(1993年〜1997年)

トム・ウェリング

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Photo by: ebay.com
 スーパーマンなる前の若きクラーク・ジョセフ・ケントを主人公に、超能力を持つことで苦悩する少年の恋と青春、そして成長を描いたシリーズ。スーパーマンの過去や、ジャスティスの誕生秘話など、スーパーマンのストーリーを”深掘り”していった作品でした。

▼映画とは一転してドラマらしい軽いトーンで始めるオープニング

 この作品で、スーパーガールがクラークより年上に見える理由などが明らかになり、最新ドラマ『スーパーガール』もこの流れをくんでいます。また、本作にはグリーンアローことオリバー・クインも登場。ヒーロー同士の”交流”はこの頃から始まりました。シリーズはシーズン10まで続き、Xファイルと並ぶ長寿番組になりました。

<出演した作品>
ドラマ『新スーパーマン』(2001年〜2011年)

ブランドン・ラウス

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Photo by: theiapolis.com
リターンズというだけあって、クリストファー・リーヴのイメージを崩さない人物が選ばれました。ブランドン・ラウスは何とこの映画でデビューしたシンデレラ・ボーイです。また、レックス博士役にケヴィン・スペイシーを抜擢するなど、ベテラン勢ががっちり脇を固めた作品でした。

 初代映画作品から実に28年後、最後の作品からは19年が経過しているため、CG技術は格段に進歩しているにも関わらずスタッフは”自然な飛び方”にこだわって、試行錯誤を繰り返します。その甲斐もあって、自然な飛行シーンが実現し、久々に映画作品に触れるファンをホッとさせました。「よかった。あの頃と変わってない」と。

 この映画が完成する前からすでに次回作の話は出ていたのですが、この作品の興行収入が製作陣の予想を下回ったという理由で、2本目はキャンセルとなってしまいました。
 主演のブランドン・ラウスはこの後、『チャック』等に出演し『アロー』でレイ・パーマー役に抜擢されています。

<出演した作品>
『スーパーマン リターンズ』(2006年)

ヘンリー・カヴィル

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Photo by: hd-duvar-kagitlari.com
 歴代スーパーマン初のイギリス人俳優として、ジェームズ・ボンド役の候補にも名前が挙がったことがある、ヘンリー・カヴィルが抜擢。ザック・スナイダー、クリストファー・ノーランともに、ストーリーからスーツに至るまで一新されました。しかし評論家からは「原作を無視しすぎ!」「これはスーパーマンではない。別物だ」と厳しい批判が飛び交っています。
 嫌いではないですが、真のヒーロー像を問いかける深い話になっており、一見すれば暗いイメージともいえます。飛び方も進化しており、感情によって飛び立ち方が違うなど細かい演出が目をひきますね。

<出演した作品>
『マン・オブ・スティール』(2013年)
『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016年)

スーパーマンは希望の象徴

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Photo by: Kiss
歴代スーパーマンを特集してきましたが、いかがでしたか?
80年代は危機を察して無条件に飛んでくるヒーローだったのが、90年代に入るとそのヒーロー像の人となりに注目が集まり、21世紀に入るとそんなヒーローを疑問視するなど、時代とともに変化してきました。
 しかし、変わるものがあれば尚一層強くなる要素もあります。それは”希望”です。スーパーマンのSマークは希望の印であり、その希望を強く求めるからこそこのように時代が変わっても、愛され続けてきたのではないかとたちばなは思っています。
 映画もこの機会にぜひ、チェックしてみてくださいね!












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